Story

プロジェクトの始まり

「子どもたちを宇宙へ連れて行きましょう!!」
第8回日本在宅薬学会シンポジウム(2015年7月、幕張)の控室で私が発言したこの言葉から当プロジェクトがスタート致しました。

当時、私は医療機器開発に従事しておりましたが、目に見えるモノづくりだけでなく「存在感」まで作り出すOriHimeに感動とそのモノづくりを達成する吉藤氏(以下オリィさん)に嫉妬すら感じました。
オリィさんのプレゼンテーションや、OriHimeパイロットの番田さんの想いを通して私は病児や患者さんを思い浮かべると同時に周囲にいるご家族、特にお母さんのことを想像しました。

冒頭の「子どもたちを宇宙へ連れて行きましょう!!」という発言は勿論、宇宙や宇宙飛行士に憧れる病児たちがスペースフライトを通していろいろな可能性へチャレンジして欲しいという想いと
そのご家族を少しでも応援出来たらという想いからの発言でした。

仲間との出会い

 「さあ、やろう」と思ったはいいものの何から始めればいいのか全く分からず、まずはメンバーを集めました。
私はISSで現在実験されているマウス長期飼育ミッション用の飼育装置開発に関わっていたため、多少スペースフライトに関わっている方々を存じておりましたが医療現場に精通した方々(医師、薬剤師、看護師など)に
お声掛けしました。プロジェクトを運営する資金源もなくメンバー全員が手弁当で普段の仕事もあるにも関わらず集まりディスカッションを行って来ました。さらに宇宙開発団体関係者や宇宙飛行士にもご相談にあがり情報を集めて参りました。
そんな中、時期を同じくしてOriHimeをスペースフライトさせたいという宇宙関係の民間企業様との素晴らしい出会いがプロジェクトを加速させていきました。

プロジェクトの中断

 しかし、スペースフライトの確実性、資金調達、スペースフライト用のOriHime開発と様々なファクターをバランスよく進めることは大変困難を極めました。
特に資金調達では団体設立やプロジェクトの趣旨、スペースフライトでは宇宙を目指す意義や研究プロジェクト立案などこれらの課題をクリアするためには人員・時間・費用が足りず、2018年のスペースフライトを目指しておりましたが、断念せざるを得ない状況となりました。

プロジェクトリスタート

 一旦はプロジェクトを断念致しましたが諦めることはせず、定期的に打ち合わせを重ねて参りました。
そんな中、2018年3月に開催された第2回国際宇宙探査フォーラム(東京、恵比寿)にてJAXA関係者に再会し「仲佐さん、もう一度オリヒメプロジェクトを検討し直さないか」とお話し頂き、改めて当プロジェクトをリスタートすることとなりました。
プロジェクトをリスタートする上で新たにメンバーを公募・審査し、第3次メンバーを構築しました。